小豆島の風土と
素麺づくり

小豆島の風土

美しい海、豊かな自然、そして、地中海に良く似た温暖な気候。環境に恵まれた小豆島では、古来より独特の文化と歴史が育まれ、その伝統は今も受け継がれています。小豆島はその昔、瀬戸内における海上交通の要衝であったこと、また、塩、小麦、砂糖などの原料の調達が容易であったことなどから、その地の利を活かした手延素麺づくり、醤油づくりなど、食品製造が盛んに行われるようになりました。
また、日本のオリーブ発祥の地として知られ、「オリーブの島」とも呼ばれています。小豆島素麺に欠かすことのできない、ごま油の製造でも有名です。

小豆島の素麺づくり

日本の素麺発祥の地とされる三輪(奈良県)から小豆島に素麺づくりが伝わったのは、今から遡ること約400年以上前、慶長三年(1598年)のことと言われています。
当時、島の人がお伊勢参りに出かけた道中、奈良県の三輪地方で素麺づくりを見聞し、
「島の農閑期を支える副業に最適」と考えました。その後、たびたび三輪へ足を運び素麺づくりの技法を習得、島へ持ち帰ったと言われています。
小豆島は麺の熟成や乾燥に適した気候風土に恵まれていただけでなく、瀬戸内海で採れる天然塩、讃岐平野で作られる小麦粉、島で作られるごま油、良質な清水など、素麺づくりに欠かせない原料の調達が容易であったため、素麺づくりは瞬く間に島の主要産業へと成長しました。
それから約400年経た今でも、島に伝わる伝統的な手延べ製法を守り育てています。

小豆島手延素麺の特徴

小豆島は、播州(兵庫県)、三輪(奈良県)と並ぶ、手延素麺の三大産地のひとつとして知られています。小豆島の手延素麺には、次のような特長があります。

[中力粉の使用]
素麺の材料となる小麦粉は、タンパク質と炭水化物の配合が中間の、中力粉を使用します。中力粉は、よくこね、熟成させることで最もグルテンの強度を引き出せるため、丹念に手で延ばしながら細く整えていく小豆島素麺づくりに適しています。また中力粉を使うことで、肌触りがよく、ほのかに甘い素麺に仕上がります。

[ごま油の使用]
小豆島素麺は、細く延ばしていく過程で麺の表面乾燥を防ぐ油分としてごま油を用います。
ごま油は、麺に風味のよさを与えるだけでなく、麺の酸化を防止し、品質を保つ効果があります。

[2日工程製造]
小豆島素麺は、じっくり2日間かけてつくられます。熟成を短縮し、朝から仕込みに入る1日工程に比べ、「延ばし」と「熟成」にしっかりと時間をかけることでグルテンの反発力を強め、麺体を安定させることができます。これにより、コシの強い素麺が生まれます。

協栄岡野の素麺づくり

400年来、小豆島に受け継がれてきた伝統の手延べ製法を守ることはもちろん、独自の検査基準を設けるなど品質管理を徹底し、確かな味と品質の製品だけをお客様にお届けできるよう、日々努めています。

[原料の品質にこだわる]
原料の調達には厳格な規定を設けており、小麦粉、塩、ごま油などの材料はすべて、当社独自の検査項目をクリアし、その品質が確認できたものだけを使用しています。例えば、小麦粉(中力粉)は、特等粉、あるいは一等粉と呼ばれる、灰分が極力少なく良質な粉にこだわり、その色や手触りなどを直接確認した上で仕入れています。
中でも、100%北海道産ハルユタカを使用した「島善 はるゆたか」は、原料へのこだわりを結集させた究極の手延素麺です。

[人の力にこだわる]
じっくりと時間をかけて熟成させた麺生地を、縒り(より)を掛けながら人の手で丹念に細くしていく小豆島の手延素麺。原料の配合から完成した素麺の検品まで、手間ひま惜しまず製品づくりと向き合っています。

[美しい素麺にこだわる]
例えば、麺の太さは32番線(※)以上、色は均質で自然な白であることなど、独自の検査基準を設けています。味と品質が優れているのはもちろんのこと、見た目にも細く、つややかで、自然の白さが際立つ美しい素麺づくりを目指しています。

※ 1本ずつ素麺を並べた時に、一寸(約3.03cm)幅内に32本以上入る太さのこと。
※ 麺の細さJAS規格直径1.3mm以下。

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